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紀元前6世紀、遥かローマ帝国以前に、こうした壮大な神殿群が創られていたことは、驚異的だ。ギリシャ文明の果たした役割は計り知れない。ローマはこうした文明、文化をひきついで完成させていったのだろう。遺跡として残っていること自体も驚異的である。 こうした遺跡を超時代的にみてみると、人類の文明と言うものがいかに複合し、融合して、誤解を恐れずにいえば模倣によって世界的に発展してきたかわかろうというものである。そこには人種や国家を超えた文明の力と言うものを感じる。 ドーリア式の石柱を地中から切り出し、何本かにばらして、さらにそれを組み立てていくプロセスはクレーンなどが無かった時代のことでもあり、どうやって組み上げていったか、想像を絶するものがある。部分柱と部分柱の間にはずれないように、ちゃんとほぞがきってあり、合わせこむようになっている。カルタゴ軍によって破壊されるまで威風堂々の姿を誇ったに違いない。 帰路、ピアッツァ・アルメリーナに立ち寄る。紀元前後の豪族の屋敷後だが、ここでもローマ時代を髣髴とさせるモザイク床に驚いた。生活や動物を模写し、さらにそれをタイルモザイクの芸術作品として仕立て上げる技術は素晴らしい。この遺跡はまだ発掘途上にある。 |
アグリジェントはパレルモからも行けるが、我々はタオルミーナからバスツアーにのった。特にピアッツァ・アルメリーナへはツアーにのらないと不便だ。高速道路から外れてかなり山の中に入った奥まったところにある。 写真をクリックしてスライドショーでご覧下さい。
【概略の行程表(ご参考);シチリア情報の頁、2009/10データ】 | ||
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