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(novembre, 2002 5 slides) いたる所にロベルト・ベニーニ監督作品「ライフ・イズ・ビューティフル」の撮影現場の立て札が見受けられる。人影も少なく、静かな街並みは、映画の冷静なイメージを損ないことはない。観光客もまたもの静かに施設を観察していた。
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アレッツォはフィレンツェからローマに向かって列車のインターシティで約1時間のところにある、アルノ川上流の内陸の小都市である。列車はトスカーナの美しい山並を通り抜けていく。列車を降りるとこじんまりとした駅舎が待ちうけ、通り抜けるとすぐにロータリーになっている。 駅から小さな丘に向かうまっすぐな道を約10分歩く。この街は道の両側に広がっているが、それは小さな街並みである。丘陵には街のドゥオーモがある。裏手には小さな公園があって子供たちがボール遊びをしていた。 この街はこれといった観光資源がないが、5年ほど前にヒットしたコベルト・ベニーニ監督(脚本、主演)の映画「La vita e` bello」(ライフ・イズ・ビューティフル)の舞台として一躍有名になった。 物語はユダヤ人の主人公と結婚したイタリア女性は第二次大戦のユダヤ人迫害の中で、明るく家族を守り抜いていく主人公の夫と生き抜く妻と子供の物語である。やがて死に至る苦しい環境を感じさせない主人公の明るさが素晴しい。暗さと明るさが微妙にバランスした映画である。 今、ここだけでなく街を歩くとロベルト・ベニーニの写真入のピノキオの本やお土産がいろいろなところで目に付く。彼の映画「ピノキオ」がヒットして、欧米でもアカデミー賞候補になっているという。米国映画に押されて衰退したイタリア映画の復活になるとよいが。 |
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では、旅をする気分でお楽しみ下さい。 |