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カルタジローネはオルミーナからは少し遠い。8時半に出発してカターニャで乗換え着いたのは12時半だった。それでもこの街へは行ってみたかった。その理由はスカラー、階段である。 下から眺めるとすべての階段にきれいな陶器が埋め込んである。町のお祭りの際には、各段にロウソクの火が灯されてそれは幻想的な光景を演出するそうだ。ロウソクが点灯した姿を見るわけにはいかないが、せめてスカラだけでもと言うわけだ。 陶器が埋め込まれているのは階段だけではない。いたる所に埋め込んである。塀や壁、橋の欄干など、この街を誇るようにあちこちに埋め込まれている。ドゥーモの前の石碑にも埋め込まれている。写真をとっていると老人が話しかけてきた。どこから来たか、自分はここに70年住んでいる、大聖堂を撮るならこの角度が良い、スカラの下も案内したいが生憎足が悪く、行けなくて申し訳ない、と。なんというサービス精神だろう。自分の街をこよなく愛しているのが良く分かる。こういうイタリア人が好きだ。いつまでもお元気で。 シチリア中央、内陸の地に他に産業があるわけではないのに、この町は比較的に大きい。バスターミナルはFS駅の前だ。なんとこんな山上まで鉄道を敷いているのは驚きであった。壁に埋め込まれた街の誇りである陶器を眺めながらスカラまでは坂道を登って20分くらいで行き着く。 写真をクリックしてスライドショーでご覧下さい。 |
La Scala、スカラの途中にあるレストランに立ち寄った。ここのツーリストメニュもすこぶる美味しかった。もう一度行ってみたいと思う店だ。
【概略の行程表(ご参考);シチリア情報の頁、2009/10データ】 | ||
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