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この美しい谷あいの街へは、ミラノからヴェローナまでECで約1時間半、ECでフォルテッツァまで約2時間、そこから鈍行で1時間かかる。
訪れたのは8月の初旬、丁度、イタリア人は夏休みで高速道路を使いやってくるが、フォルテッツァから道は一般道路、列車の車窓から渋滞しているのがみえる。車好きは奔放なイタリア人の国民性から来ているのか、列車でやってくる人は少ない。 フォルテッツァから先は、ブレッサノーネ、プレナー峠を経由してインスブルックへと抜けられるが、ドッビアーコへの分岐点でもある。列車は単線をのんびりと走る。1つ先のサン・カンディドが終点であるが、そこから折り返した列車は背走、つまり逆抜きに走ってくる。「先頭車両」には車掌が乗っているとはいえ大丈夫かと思う。 ドッビアーコはイタリアンアルプスへの要所でもあるが、美しい景観とともにサイクリングやトレッキング客が数多く訪れている。駅から歩いて10分で街の中心に着く。というか、小さなホテル村と言ったほうが良いかもしれない。なにせ、車でペットまで連れてやってくるのだから驚きだ。憩いの里、癒しの里でもあるようだ。 我々が宿泊したホテルはむしろ民宿と言った方が良いくらいにアットホームだった。偶然、日曜日からの宿泊だったためか、夕食のとき客の歓迎を兼ねたパーティがあった。見知らぬ人が集う会はホテルの憎いくらいの思いやりある演出である。 隣に座った初老の素敵なご夫婦、その向こうには熱々のカップル、朝夕に笑みを交わし、挨拶するようになった。Hotel Tschurtschenthalerはとても和やかで落ち着かせてくれる素敵な宿舎であった。 てきぱきと気持ちよく配膳をし、ほがらかに挨拶する食堂の女の子たち。のんびりをそれを支えているフロントのおばさん、厨房の小さな窓から首を出して挨拶するコックさん、そして、朝は山小屋のような小さな部屋からドロミテンを望む、どうだろう、写真からそういう雰囲気が伝わるだろうか。 |
(agosto 2005, 10 diapositive)
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