|
|||
ジェノバから国鉄の鈍行で約40分、美しい入り組んだ海岸線を走るうち に小さな田舎の駅、サン・マルゲリータ・リグレにたどり着く。
バスがある のは知っていたが、船で行きたいと思い、海岸まで降りて探すがみあたらな い。老人がきたので聞くと、冬場は出ていない、バスでいくしかないよ、あ そこのバスと丁寧に教えてくれた。どこか親しさを覚える語り口である。 かってポルトフィーノは天然の深い入り江の奥にある古い漁村だった。富 豪や国際的なスターたちの脚光を浴びるようになったのは戦後。世界に名だ たる社交場として君臨していたヴェネツィアのリド島が大衆化しすぎたのを 嫌った人々がここに移ってきた。 ポルトフィーノに入るには、ヨットで入るのが一番ふさわしい。オリーブ や松林の入り江に向かって青い海を進む。入り江の奥には漁村独特の色彩豊 かな家々。一瞬、お伽の国に来たようである。 サンタマルゲリータ・リグレ駅からバスで30分。 入り江を挟んで町の向いにあるサン・ジョルジョ城から町や海を見下ろす と素晴らしい眺望である。さらに山道を通って20分ほど歩くと岬の突端の 灯台にたどり着く。美しい海岸線だけでなく、リベリアの海の水平線は、コ ロンブスの夢を髣髴とさせる。 「ここにはポルーションの問題はないよ。」 自慢げに語るレストランのウエイターは この自然にふさわしい振る舞いをみせた。多すぎる料理を我々の要望で 見事にスプリットして盛りつけてくれる。「日本人も良く来る。我々のシェフの 一人は銀座の大沢というレストランに行ってる、自分は行ったことないが」と語った。 では、旅をするような気分でポルトフィーノの写真集もお楽しみいただきたい。 ポルトフィーノの地図はこちらからどうぞ。 |
さんさんとリベリアの光さんさんに絵画に映すさんさんとあり 食事をしたスプレンデートは大変おいしいリゾット、パスタ、スカンピを振る舞ってくれた。それもその筈、オリエント・エキスプレス・ホテルズの 一流のシェフが調理している。こんな漁村でと思ったが、世界の富豪たちがたちよるとすると納得できる。 帰りのバスを待っていると老人が話しかけてきた。どこかで時刻表を覗いている我々をみていたようだ。近づいてくると、「これは日曜祭日のもの、 ウイークデイはこちら、14:05だよ、次は」と教えてくれた。老婆が近 づき、われわれと老人に挨拶を交わす。通りかかる若者に大声で話しかける 。とても年格好からは想像できない大きな声である。 |
||
|
このページに関する御問合せは、noripieまで。Copyright. Noripie All rights reserved.